甘いのは御好き。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
――F.クープラン『フランスのフォリア、またはドミノ』
(フランス人気質、との和訳も。)
(フランス人気質、との和訳も。)
いつだか練習していた曲。
ドミノってご存知?舞踏会の仮面のことよ。
この曲で、羞恥は薔薇色のドミノの下。情熱は肉色のドミノ。貞操は空色のドミノ。
ね、わたしは何色もつけていないようにみえる、でしょう?
あのね、純潔は目に見えぬ色のドミノですって。
だけど、それって、なんだか童話の王様の服みたい、ね。
ふふ。
わたしは寒いと少し気分が優れなくって、だからよくなったら、温かくして出かけます。
PR
アクスヘイムに居た最後の頃にわたしが居候させてもらったお屋敷を、引き払ったとあの子が言った。
大人の事情とあの子はいうけれど、わたしの方が年上なのに。
でもそんなことはどうでも良くて、もう帰ることはない、のかしら。
この新しいお屋敷もとても快適だから良い。
そういえば、お屋敷の維持だとか、生活のためのことだとか、
そういうのって、よく、わからないの。
もう身寄りがないのだから、パトロンの一人や二人はやく探せとあの子はいうけれど、
でも、それって妾になるということなのかしら、それはわたしの嫌いなあの女みたいで何だか嫌だ。わ。
あの子はそうしているのかしら。
でも、そもそも、貧乏、ってどんなことかしら。
お金って、そんなにも必要?地位って、権力って、何のこと?
あの子にはそれが必要で、それなりに持ってもいて、
でも、だったらわたしが持っていなくても良いような気がするの。
と、言うと、ヒモだと笑われましたけど。
わたし、ちっとも贅沢なんか望んでないわ。
いつも綺麗な服を着て、髪を結ってくれるひとがいて、
美味しいご飯を食べられて、お茶をゆっくり楽しめて、
庭のあるお屋敷に暮らせて、欲しいものを我慢しなくて済むなら、たったそれだけで幸せよ。
……愛し合えるひと、が、いた、ら。もっと幸せですけれど。
大人の事情とあの子はいうけれど、わたしの方が年上なのに。
でもそんなことはどうでも良くて、もう帰ることはない、のかしら。
この新しいお屋敷もとても快適だから良い。
そういえば、お屋敷の維持だとか、生活のためのことだとか、
そういうのって、よく、わからないの。
もう身寄りがないのだから、パトロンの一人や二人はやく探せとあの子はいうけれど、
でも、それって妾になるということなのかしら、それはわたしの嫌いなあの女みたいで何だか嫌だ。わ。
あの子はそうしているのかしら。
でも、そもそも、貧乏、ってどんなことかしら。
お金って、そんなにも必要?地位って、権力って、何のこと?
あの子にはそれが必要で、それなりに持ってもいて、
でも、だったらわたしが持っていなくても良いような気がするの。
と、言うと、ヒモだと笑われましたけど。
わたし、ちっとも贅沢なんか望んでないわ。
いつも綺麗な服を着て、髪を結ってくれるひとがいて、
美味しいご飯を食べられて、お茶をゆっくり楽しめて、
庭のあるお屋敷に暮らせて、欲しいものを我慢しなくて済むなら、たったそれだけで幸せよ。
……愛し合えるひと、が、いた、ら。もっと幸せですけれど。
そうそう。最近は贅沢をひとつだけ。
絵本の中で見たような、白い綺麗なお城のような。
そんな場所でのお茶会に、末席をいただくことになりました。
それは、ねぇ、とても素敵だと思いませんこと。
手土産におはなしをたくさんできるように、と、遠回りしてうかがうの。
いつもの道から新しいプロムナードを探しに行くのは、それも楽しいことよ。ね。
わたしが見ているそのひとと、そのひとが思っているそのひとは、同じひとかしら?
いっぱいいっぱい語ったら、もっともっと好きになったの。
だって素敵なんですもの。
好き勝手言ってる、ように聴こえたらどうしよう、でも、褒め言葉なの。どれも。
とりあえず、あの子のこと。
甘いのはお好き?苦いのはお嫌い?
好きと嫌い、に関するバトンをラヴィのところで戴いてきたの。
よろしければ、いかが。
どうぞ、珈琲でも召し上がりながら。
ところで濃く淹れた苦い苦い珈琲に、甘ぁいホイップクリームをたっぷり浮かべたこれは、はたして、苦いのかしら、甘いのかしら。混ざればどうでも良くなるかしら。
それを貴方はお好きかしら、お嫌いかしら。やっぱりどうでも良くなるかしら。
わたしの好きと嫌いとはそれよりずっと、ずっと。単純。
好きは好きで嫌いは嫌い。
好きには甘くて、嫌いには苦い。
そんな、そういう、それだけのおはなし。
好きと嫌い、に関するバトンをラヴィのところで戴いてきたの。
よろしければ、いかが。
どうぞ、珈琲でも召し上がりながら。
ところで濃く淹れた苦い苦い珈琲に、甘ぁいホイップクリームをたっぷり浮かべたこれは、はたして、苦いのかしら、甘いのかしら。混ざればどうでも良くなるかしら。
それを貴方はお好きかしら、お嫌いかしら。やっぱりどうでも良くなるかしら。
わたしの好きと嫌いとはそれよりずっと、ずっと。単純。
好きは好きで嫌いは嫌い。
好きには甘くて、嫌いには苦い。
そんな、そういう、それだけのおはなし。